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本書が即、今日の苦しい現実に生かせるとは思っていない。時代は明らかに彼らが活躍したころとは違っているし、個々の持つ人生観や価値観も変化してきている。しかし井深さんは「まずタネを探すこと。それ以上に、育て上げることが大切」と語っていた。もし、ひとりでも本書を読むことで、そのタネを見出すことができるとすれば、私たちにとって望外の喜びである。
(『本田宗一郎と井深大』 はじめに より)
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本の情報
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副題:ホンダとソニー、夢と創造の原点
ページ数:142ページ
出版社:朝日新聞社
発売日:2002/10/05
サイズ:21 x 16.4 x 1.2 cm
言語: 日本語
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本の著者略歴
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板谷 敏弘
1961年、東京都生まれ。青山学院大学大学院文学研究科史学専攻博士後期課程中退。東京都江戸東京博物館学芸員
益田 茂
1967年、東京都生まれ。日本大学大学院文学研究科史学専攻博士前期課程修了。東京都江戸東京博物館学芸員
(『本田宗一郎と井深大』奥付に記載。刊行時の略歴)
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本の目次
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はじめに
第1章 生い立ちと夢
少年たちの見た夢 / p6
腕白小僧 宗一郎 / p8
科学少年 井深 / p12
第2章 創業と発展
青年 宗一郎 / p17
青年 井深 / p24
本田宗一郎 焼け跡からの出発 / p28
井深大 焼け跡からの出発 / p36
生活の必需品になった / p42
本田宗一郎 自主独立 / p48
井深大 自主独立 / p56
電気供給も安定し、世の中の流行は / p62
もう一人の創業者 藤澤武夫 / p64
もう一人の創業者 盛田昭夫 / p68
第3章 失敗を恐れるな
井深大 新しい技術 / p76
本田宗一郎 新しい技術 / p84
高度経済成長期の日本 / p90
井深大 躓き / p96
本田宗一郎 躓き / p100
井深大 挑戦 / p104
本田宗一郎 挑戦 / p112
宗一郎と井深 / p118
第4章 夢のつづき
井深大 人間の可能性を信じて / p124
本田宗一郎 世界を見つめて / p128
おわりに / p132
年譜 / p133
資料 / p138
参考文献 / p141
コラム
産業の揺籃と礎 - 戦後の東京の町工場 小関智弘 / p44
「静」と「動」の人の交友 秋山ちえ子 / p72
チャレンジし続けた二人 畑村洋太郎 / p92
相手の目線で考える 金平輝子 / p120
インタビュー
本田宗一郎
河島喜好「知識欲旺盛で新しもの好き」 / p21
本田さち「愛用の湯たんぽがガソリンタンクに」 / p33
西田通弘「ピーンときて響きあうふたり」 / p53
杉浦英男「おやじに会えてよかった」 / p89
川本信彦「バカヤロー、やればできるじゃないか」 / p117
井深大
樋口晃「ずっとそばにいてみていてくれる」 / p41
木原信敏「磁気テープができるまで」 / p63
井深亮「父の素顔」 / p81
鹿井信雄「大衆のための商品を科学的な開発で」 / p109
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キハラの一押しポイント
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2002年に江戸東京博物館で開催されたこの企画展は、父が講演をしたり、私がその数年前まで当館の司書をしていたこともあり、とても強く印象に残っています。本田さんと井深さんを軸に、様々な角度から細かな資料とともに語られているのが興味深い本です。
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