絶版本『経営のこころ 第一集』/ 飯田 亮、田口 利八、川又 克二、有吉 義弥、砂野 仁

経営にとって何が必要か、経営の真髄とは何かを経営者本人に語ってもらうシリーズ第一弾。


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 「経営のこころ」シリーズは、日本を代表する経営者に、経営にとって何が必要か、経営の真髄とは何か、を内面から語ってもらい、経営の本質を浮きぼりにしようというものである。
 激動する国際情勢のもとにあって、日本の産業界の使命はますます重要さを加えている。それぞれのすぐれた経営者が、いかなる経営理念と行動によって、日本の産業のあり方に応えるかは、経営者だけでなく一般社会人としても深い関心を払わざるをえないであろう。
 単なる経営学や管理技法だけでは解決できない「経営のこころ」を、より多くの人々に理解してもらおうというのが本シリーズを刊行する狙いである。経営のためのよき指針となり、また人生のよき啓発書となることを期待したい。
(『経営のこころ 第一集』序文より)
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販売ページ

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 本の情報
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ページ数:234ページ
出版社:日刊工業新聞社
発売日:1973年5月
サイズ:w13.5 x h19.5 x d2 (cm)
言語: 日本語

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 本の著者略歴
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日本警備保障株式会社
飯田 亮(いいだ まこと)

 昭和8年4月、東京日本橋に生まれる。湘南高校を経て、昭和31年3月学習院大学経済学科を卒業、同年株式会社岡永商店に入社したが、独立心に燃え、昭和37年7月親友と共同で、日本警備保障株式会社を設立、代表取締役に就任した。
 昭和39年ころから、人的な警備体制の改善に取り組むと同時に”最小の経費で最大の警備”をモットーに、SPアラーム・システムを開発した。すなわち、会社とSPアラーム・センターを電電公社回線で直結し、異常をリアルタイムで監視する遠隔警備である。
 以来、10年足らずで、全国に27の支社と52の系列会社事務所を有し、日本最大の警備会社に育てあげた。

 

西濃運輸株式会社
田口 利八(たぐち りはち)

 昭和5年に田口自動車を開業して以来、トラック運輸事業一本に生きている。戦時中の陸運統制令による合併、戦後の解散などの困難な時期を経て、いち早く長距離貨物輸送の開発に着目、21年の水都産業株式会社の設立以降、路線トラックのパイオニアとして意欲的な活動を続けた。
 社名は西濃トラック運輸株式会社を経て、昭和30年に西濃運輸株式会社に変更したが、社長として、この間、他人に迷惑をかけないという独立心と困難な道をえらぶという不屈な精神力によって、多くの難関を突き破った。また内に対しては、従業員のしあわせを経営理念として、相互信頼をベースとする労使関係を確立している。
 トラック輸送関係だけでなく、交通安全、教育部門でも多くの要職を兼ね幅広い活動を続けている。大垣商工会議所会頭、大垣市都市計画審議会会長。紺綬褒章、藍綬褒章、大垣市功労賞ほか数多くの表彰を受けている。明治40年、長野県生れ。

 

日産自動車株式会社
川又 克二(かわまた かつじ)

 明治38年3月、茨城県水戸市に生まれる。昭和4年3月、東京商科大学本科卒業、日本興業銀行に入社、昭和22年7月、同行広島支店長から日産自動車常務取締役に就任し、翌23年4月専務取締役となる。日産自動車に転じて直後の日産大争議では経理担当役員としてその解決と経営体制刷新に敏腕をふるい、経営の建直しとその後の会社発展の基盤を築いた。
 昭和32年11月、取締役社長に就任し、以来わが国自動車産業の育成発展につくすとともに、同社を生産台数世界第4位、世界の一流企業にまで育てあげた。昭和47年3月には日本自動車工業会会長となる。現在、経済団体連合会副会長、日本経営者団体連盟常任理事、東京商工会議所監事などの公職にある。昭和37年11月、自動車の輸出振興に寄与したことにより藍綬褒章を受章、昭和47年3月、メキシコ政府より同国の産業発展に貢献したことにより”アステカの鷲”勲章を受章している。

 

日本郵船株式会社
有吉 義弥(ありよし よしや)

 明治34年生れ。東京都出身。父は宮崎・千葉・兵庫等の県知事を勤めた元貴族院議員の有吉忠一。大正14年東京大学法学部卒業と同時に日本郵船入社。昭和40年社長、46年より同社会長。「NYK」を世界最大の海運会社に仕たてた第一の功労者。最大の功績は終戦当時、660万人の在外邦人の引揚げを米軍を動かし約2年間の短期間で完了させたことだが、世間には案外知られていない。国際海運マンとして”ミスターアリヨシ”の名は国内よりは海外で有名。国際感覚豊かでとくに語学力は抜群。国際会議で数時間を英語、しかもノー原稿でまくしたてるのはお家芸の一つ。
 『占領下の日本海運』を著わす一方、”古川柳に見る女人哀歓”のサブタイトルをもつ軟書『花と柳と』を物するなど文才も豊か。日本船主協会会長ほかネッスル日本、東郷会各会長など、多数の要職を兼任。47年勲二等旭日重光章を授与される。

 

川崎重工株式会社
砂野 仁(いさの まさし)

 昭和2年、川崎造船所に入社以来、主として労務畑を歩き、36年、川崎重工業社長となり、44年より会長。それだけに、労務政策にかけては社内随一のベテランで一家言をもつ。よく海外に出かけ、海外大企業の戦略もたえず実地に学びとる国際派経営者。44年、川崎重工業、川崎航空機、川崎車輌三社の大合同をはかり、陸海空の三本柱をもつ今日の「グランド川重」をつくったのも、海外企業のビヘイビアに学ぶ点が多いことに由来しよう。
 また教育、とくに人材教育に熱心で、「教育肥料論」なる自説をもって、今日の教育の悪弊をなげく教育改造論者でもある。
神戸商工会議所会頭など多数の要職をかねるが、案外知られていないのが日本ルーマニア協会会長。44年勲二等旭日重光章を授与される。京都大学経済学部卒。明治32年、京都府生れ。

(『経営のこころ 第一集』各章はじめに記載。1973年刊行時の略歴)

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 本の目次
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序文

古いものは捨てなさい(飯田 亮) / p1

独立心 / p3
企業の存在理由 / p6
否定の精神から創造が生まれる / p8
トップと部下の思想の一致 / p13
経営者は孤独ではない / p16
部下を怒れない管理者は失格 / p18
自分で決断できない管理者も失格 / p19
経営者は自分の決断に自信をもて / p21
他力本願では成功しない / p23
人格の良いのが人材 / p25
パートナーを持つ / p26
特定の部下とのつき合いは避けるべきだ / p28
やさしい仕事はやるな / p29
企業の拡大は人材の質とシステムで / p31
成長に合わない組織はぶちこわせ / p33
社会的ニーズに応える必要性 / p35
警備会社の生産性 / p37
「日本警備保障」の警備理念 / p38
イメージ・チェンジ / p39
社員教育 / p41
金銭は経営の道具 / p43
幹部としての心得 / p44

全精魂を打ち込む(田口 利八) / p47

福寿草の心 / p49
母の教え / p50
母はブレーン / p56
よい友人 / p58
正しい競争こそ企業発展の道 / p60
田口丸の船出/ p62
社員を幸福にする義務 / p64
長距離への道 / p68
朝星・夜星 / p71
困難な道を選ぶ / p72
企業使命 / p74
背水の陣 / p76
約束の一里塚 / p80
アメリカのみやげ / p81
理想は高し / p85
交通戦争への挑戦 / p87
初心忘るまじ / p89

個人も企業の発想の転換を(川又克二) / p93

経営者も組織のなかの一因 / p95
先天的な気性と後天的な環境 / p96
日本人は性急で短絡的 / p100
意地とナショナリズムで / p102
私の自由観 / p104
運命と逆境をどう受けとめたか / p107
労働争議で学んだ経営訓 / p111
労使紛争のなかで成長路線を模索 / p116
海外市場開拓の哲学 / p121
組織と人間とリーダーシップ / p126
個人も企業も発想の転換を / p128
国際協調の方向 / p131

これからの企業人は国際感覚を身につけよ(有吉 義弥) / p135

日本人とは / p137
第二次大戦の敗戦に学ぶ / p141
在外邦人引揚げ船での思い出 / p147
国際海運界に復帰 / p153
日本海運再建時のこと / p157
船客業務廃止に踏み切る / p162
コンテナー線の運航を決意 / p166
日本的経営の得失に思う / p174
再び日本人とは / p179

経営者は原点に立って将来を見よ(砂野 仁) / p185

原点を明確にせよ / p188
”アームコ精神”に学ぶ / p193
教育について思う / p196
参禅と悟り / p201
志に先んずるものなし / p202
青年社員に望むこと / p204
人生の目的は何か / p206
治国の要諦 / p208
環境保全について / p211
国営企業のあり方 / p215
日本共産党をこうみる / p217
五十年後の日本を考える / p220
守るより前に出る / p222
中南米紀行 / p225
古希をすぎて思うこと / p227
心境と環境 / p231 

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 キハラの一押しポイント
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どの話もとても興味深いのですが、私の祖父が日本郵船の客船に勤めていて、父が幼少期に船旅をしていたという話があるのと、横浜の氷川丸を見に行ったことがあるため、特に日本郵船が客船を廃止した話を興味深く読みました。

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